理学整体 |
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@「体幹末梢反射」と「末梢体幹反射」
A自律神経と運動神経の相関関係
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理学整体の理論 |
@「体幹末梢反射」と「末梢体幹反射」
「体幹末梢反射」
=体幹(胴体)の形・動きが異常になると抹消(手足)の動きに異常が現れる。
「末梢体幹反射」
=抹消(手足)を使うと体幹(胴体)は影響を受け、形・動きに異常が現れる。
これを逆に利用して、体幹が正常になれば、抹消も正常になる。
抹消から体幹を正常に戻す事ができる。
A自律神経と運動神経の相関関係
自律神経と運動神経は関係しているので運動系(筋肉)の状態を正常にすれば、自律神経も正常に戻る。
筋肉の役目は、支持と運動の両方である。だから、カラダの形・動きを正常に戻すという事は筋肉の状態を正常に戻すことであり、それは自律神経まで正常にすることができるということです。
自律神経が正常になれば、内臓系の異常、血圧の異常、睡眠障害など自律神経が関係する症状まで改善できる事ができます。
@「体幹末梢反射」と「末梢体幹反射」 A自律神経と運動神経の相関関係の原理を利用してカラダを整えるのが理学整体です。
詳しくは↓↓↓を読んでください。 |
体幹末消反射と末消体幹反射 |
「体幹末梢反射」と「末梢体幹反射」
治療を行うためには、症状を呈している体のどの部位がどのようにこわれて、
各症状や身体の異常を起こしているのかを見極めなくてはなりません。
体の壊れ方は、外科的損傷・内科的変位を除き、筋肉では収縮と弛緩、神経では機能亢進と低下、血管では収縮と拡張で、それが貧血と充血につながります。
筋肉の伸縮をコントロールしているのは神経及び血管であり、神経・血管の異常は・筋肉の伸縮を見ればわかります。そして人体の移と動きをつくるのは筋肉の働き
によるものです。
理学整体では、体の異常は「体幹末梢反射」あるいは「末梢体幹反射」として、全て体の形や動きに現れると考えます。
「体幹末梢反射」というのは、体幹(胴体)の異常が末梢(手足)の形や動きの異常となって現れるという考え方です。内臓の異常・骨盤のねじれ・体幹の傾
きなどは必ず手足の可動のアンバランスとなって現れてきます。逆に手足を使うことによって体幹を歪めることもあり、これは「末梢体幹反射」となります。
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自律神経と運動神経の相関関係 |
自律神経と運動神経の相関関係
精神的なストレスや内科的なストレスにより様々な胸腔内臓器・腹腔内臓器・骨盤内臓器に異常をきたしたとすると、「内臓体性反射」として、内臓に起き
た異常は自律神経を介して脊髄に伝わり、運動神経を介して骨格筋の収縮を起こすため、体幹に歪みやねじれが生じてきます。
そして、この体幹の歪みが、理学整体でいう「体幹末梢反射」として、体幹および末梢の動きや形などの運動系の異常となって現れます。
運動系においては、手足を動かす事によりそれらの筋肉が付着する体幹を歪めます。例えば、上肢を動かしたり体幹を屈伸したり回旋する事により僧帽筋・広背筋・肩甲挙筋・大胸筋・脊柱起立筋などの筋肉がアンバランスになり
脊柱・骨盤などを歪めます。
これが理学整体でいう末梢(四肢)を使って体幹を歪める「末梢体幹反射」なのです。
そして、体幹が歪むと胴体内に収まる内臓やすべての器官が本来あるべき正しい位置、正しい形を崩してしまい正しく働くことができず、内科的にも悪影響を及ぼします。
このように体幹と末梢、自律系と運動系は共にそれぞれが独.立しているのではなく、互いに深く影響しあいながら機能しています。
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検査と診断 |
検査と診断
前述した通り、身体の異常は必ず手足の動きや形のアンバランスとなって現れます。
われわれ施術する側にとって、患者さんの訴える自覚症状は本人以外誰も知る事が出来ませんが、形の異常・動きの異常は、すべての治療師のみならず患者さんや第三者にも生体の異常として理解できるものです。
そして形と動きをつくる筋肉や関節の状態を知る為に、理学整体では独自の静的及び動的検査法を用いています。
動的検査において上肢の挙上及び水平検査によって上肢帯における肩関節周辺の状態・下肢の開脚検査によって股関節における股関節や骨盤周辺の状態・下肢の屈曲検査によって膝関節における膝関節周辺の状態を調べます。
また、肩の高さ・胸郭の左右差・体幹や骨盤の歪みなどからも僧帽筋・広背筋・腸腰筋・脊柱起立筋・肋間筋・腹斜筋などの筋肉に及ぼす神経や血管の異常を知る事が出来ます。
現在、骨盤の歪み・仙腸関節の異常・股関節の歪み・顎関節や上部頸椎の異常など一部の状態をとらえて、すべての病状の原因がそこにあると唱える説がありますが、前述したように自律系の影響が結果として、骨盤・仙腸関節・股関節・顎関節・上部頸椎などに歪みの異常となって現れたのであり、それ
らすべての異常の原因とするのは視野の狭い見方かと思われます。
したがって、結果である骨盤や仙腸関節などのみを矯正しても原因を治しているわけではないので症状は完全には改善できません。関節自体が随意的に動く事はなく、関節の運動は付着する筋肉の伸縮によるもので、その筋肉がアンバランスになり、関節が歪められ正しく機能しなくなります。
また、筋肉の部分的な異常は全体的な異常を引き起こすことにもなります。
例えば広背筋は腸骨稜・下部胸椎・腰椎などから始まり上腕骨に付着する為、仙腸関節や骨盤が歪めば広背筋の起始部だけでなく、停止部である肩関
節周辺にも影響を与えます。また、肩関節や肩甲骨が歪めば、それらを停止部とする僧帽筋の起始部である頭部や頸椎・胸椎も歪みます。
以上のように、ある筋肉の状態が異常になるとその筋肉の起始部や停止部となる部位に存在し、共同的または拮抗的に働く筋肉に影響を与えそれが次から次へと他の筋肉や関節などに影響を与え、一つの異常が波状的に他の異常を起こすのです。
よって、ある一部分だけに着眼するのではなく、それらは体の部分的な異常結果として現れているのであり、全身の筋肉・関節の状態をしらべた上で調整しなけば、すべての異常は改善されないのです。
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理学整体の手技 |
理学整体の手技
手足を動かすことで体幹を歪める「末梢体幹反射」。肋骨や骨盤などの体幹の歪みが、体幹および末梢(四肢)の動きや形など運動系の異常となって現れる「体幹末梢反射」については前に述べましたが、理学整体ではその理論を治
療においても用いています。
例えば手首を動かすことにより、上肢帯(首・肩・腕)の筋肉を支配する正中神経や尺骨神経などの腕神経叢を刺激し、肘関節を屈曲、伸展することにより、肩関節に付着している上腕二頭筋、上腕三頭筋などに刺激を送ることがで
きます。
また、首を動かすことにより、僧帽筋や肩甲挙筋などを動かしたり、腕神経叢を刺激することもできます。神経支配を受けている筋肉はその刺激により伸縮に変化が起こります。
筋肉のこわれ方には緊張と弛緩しかないのですから、その刺激で緊張している筋肉が弛緩し、また弛緩している筋肉に緊張する力がついたのならば筋肉は正常な状態に戻ったといえます。
一部の筋肉の異常が波状的に他の異常を引き起こすと前に述べましたが、筋肉が正常に変わった場合でも同じことが言えます。
そして、「末梢体幹反射」として、末梢のバランスが整うことで、同時に体幹も正常になり、筋肉、関節、血管、神経、内臓器などが正常になります。また体幹が
正常になれば「体幹末梢反射」として末梢の筋肉、関節の状態も正しくなります。つまり、手を動かすことで、足のバランスまで整えることができるのです。
部位からの刺激でも自律系を含めた全体の機能を回復させることができるのが理学整体の治療法です。
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